採用オウンドメディア事例8選!成功するための運用ポイントも解説
採用オウンドメディアを成功させるには、自社の魅力を伝える発信と、継続的な改善が不可欠です。他社の成功事例から学ぶことで、求職者の共感を生むコンテンツや自社に合った運用方法が見つかるでしょう。
本記事では、採用オウンドメディアの成功事例を8つ紹介します。また、採用活動で成功するための運用ポイントにも触れています。
本記事を読めば、採用オウンドメディアに必要なコンテンツや導入後のイメージが分かるでしょう。導入を検討している担当者の方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
そもそも採用オウンドメディアとは?
採用オウンドメディアとは、企業が自社で運営する採用目的の情報発信サイトです。自社の文化や働き方、社員の声などを発信し、価値観の合う求職者からの応募を増やすことを主な目的としています。
求人サイトのような従来の募集方法では、文字数や形式の制限により、自社のリアルな実態を伝えきれないという課題があります。求職者に自社の働き方や魅力を正確に伝えられないと、入社後にミスマッチが起こり、早期退職につながるケースも少なくありません。
採用オウンドメディアで情報発信を続けると、企業に共感する求職者が集まりやすくなります。その結果、入社後のミスマッチを防ぐ効果が期待できるでしょう。自社の強みを深く理解した人材が集まるため、採用活動の質が高まります。
採用オウンドメディア成功事例8選
ここからは、採用オウンドメディアの成功事例を8つ紹介します。
- first 採用サイト(株式会社first)
- サイボウズ式(サイボウズ株式会社)
- メルカン(株式会社メルカリ)
- 北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
- フルスイング(株式会社ディー・エヌ・エー)
- 公認会計士のつぶやき(あかり監査法人)
- ベイジの日報(株式会社ベイジ)
- ばんぐみ(株式会社gumi)
他社事例を学べば、どのようなコンテンツが求職者に求められているかをイメージできるでしょう。
1. first 採用サイト(株式会社first)

| 課題 | SNS運用だけでは価値観を伝えきれず採用ミスマッチが発生 |
| 取り組み | 採用オウンドメディアを立ち上げ、インタビューなどのコンテンツで自社の魅力を発信 |
| 成果 | ベンチャー的魅力が求職者に浸透し、質の高い採用に成功 |
| URL | https://first1105-nada.com/recruit/ |
株式会社firstは、神戸にある訪問看護ステーションです。既存のSNSに採用オウンドメディアをかけ合わせ、自社の価値観に合う求職者とのマッチングに成功しています。
採用オウンドメディア導入前から運用していたSNSでは、自社の働き方や深い価値観を伝えられず、採用後のミスマッチにつながっていたことが課題でした。
こうした課題を解決するため、XINOBIX(シノビクス)が採用オウンドメディアの立ち上げをご支援。その際、コンセプトワーク(※)に取り組み、「成長が止まらない地域医療チーム」という独自の価値を明確にしたうえでコンテンツ制作を開始しました。
在宅医療界のベンチャーとしての魅力を発信した結果、価値観に合う求職者からの応募が集まり、質の高い採用につながっています。
※コンセプトワーク:新規事業や商品開発において、核となる「コンセプト」を定義するための作業のこと
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2. サイボウズ式(サイボウズ株式会社)

| 課題 | 会社の価値観が求職者に伝わっていなかった |
| 取り組み | 求職者が求める情報をオープンに発信 |
| 成果 | 現場での質疑応答が円滑化 |
| URL | https://cybozushiki.cybozu.co.jp/ |
「サイボウズ式」は、サイボウズ株式会社の採用オウンドメディアです。社会全体の働き方をアップデートすることを目的としたコンテンツを掲載し、求職者に対して同社の思想や文化を発信しています。
当初は、会社が大切にしている価値観が求職者に伝わっていないという課題がありました。そこで、求職者が求める情報をオープンにするコンテンツ制作を開始。「公明正大」であることを掲げた企業文化や職場の空気が伝わるようなコンテンツを掲載しています。
採用の価値観が明確化した結果、従業員が採用イベントでの質疑応答に回答しやすくなったという効果も生まれています。会社の価値観や内情をオープンにする姿勢がミスマッチを防ぎ、採用の精度向上につながった好事例です。
3. メルカン(株式会社メルカリ)

| 課題 | 広報や採用に関する情報が点在していた |
| 取り組み | 読めばメルカリのことが分かる状態を構築 |
| 成果 | 記事を通じた直接採用に成功 |
| URL | https://careers.mercari.com/mercan/ |
「メルカン」は、株式会社メルカリで働く人に焦点を当てた採用オウンドメディアです。採用情報をはじめ、社内の文化や社員個人の想いなどを発信しています。
同メディアが抱えていた課題は、広報や採用に関する情報が各所に点在していたことです。そこで、求職者が「ここを読めばメルカリが分かる」という状態を構築するための取り組みを開始。最初から完璧な質を求めず、「とにかく更新を止めない」という方針を徹底しました。
その結果、インタビュー記事を読んだ読者から応募があり、実際の採用につながりました。スピード感のある情報発信によって採用を加速させた成功事例です。
4. 北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)

| 課題 | 外部のイメージと実際の業務内容にギャップがあった |
| 取り組み | 外部プラットフォームからインタビューやコラム記事を発信 |
| 成果 | 母集団の質と量の向上につながった |
| URL | https://hokuohkurashi.com/ |
株式会社クラシコムが運営する「北欧、暮らしの道具店」は、世界観を重視したライフスタイルを提案するECメディアです。求人サイトに頼らず、自社メディアから採用情報を発信しています。
当初、顧客向けの発信だけでは、ブランドイメージと実際の業務内容との間にギャップが生じるという課題がありました。さらに、専門性の高い職種に関するターゲットにアプローチしにくいという問題も起きていました。
そこで同社は、コーポレートサイトやnoteなどを利用し、広報と人事が連携したインタビュー記事やコラム記事を公開しました。
その結果、中途採用では年間約1,000人、新卒採用では約300人の応募を集める母集団形成に成功しています。さらに、求職者向けのメルマガの登録者数は3,500名を超え、トークイベントでは300名以上の申し込みと170名超のエントリーを記録しました。
外部プラットフォームを戦略的に使い分け、ブランドイメージと業務のギャップを埋めることで、質・量ともに圧倒的な母集団形成を実現した事例です。
5. フルスイング(株式会社ディー・エヌ・エー)

| 課題 | エージェント頼みの採用が通用しなくなっていた |
| 取り組み | 人事部が主導となり、質を重視したコンテンツを発信 |
| 成果 | 母集団形成につながり、メディアを見て入社した社員が増加 |
| URL | https://fullswing.dena.com/ |
「フルスイング」は、株式会社ディー・エヌ・エーの魅力を発信する採用オウンドメディアです。挑戦しつづける社員の姿を社内外に届けることを目的としています。
採用オウンドメディア立ち上げの背景には、求職者の行動の変化がありました。これまではエージェント経由で優秀な人材を獲得できていましたが、近年は自ら企業を探す求職者が増え、希望する人材が集まらないことが課題でした。
そこで、人事部が主導となって質を重視したコンテンツ制作を開始。効果が見えるまでには1年ほどかかったものの、徐々に「フルスイングを見て入社した」という社員が増え始めました。
発信内容に関しては、自社の良い部分だけでなく、足りない部分も正直に見せることを意識しています。こうした自社のありのままの姿を見せるコンテンツが、求職者の共感を呼んでいます。
6. 公認会計士のつぶやき(あかり監査法人)

| 課題 | 自社採用を強化したいが、運用リソースが不足していた |
| 取り組み | 制度紹介や会計士のコラムなど独自の魅力を発信 |
| 成果 | 応募獲得やマッチング精度の向上につながった |
| URL | https://akari-audit.recruitment.jp/voice/ |
「公認会計士のつぶやき」は、あかり監査法人が運営する採用オウンドメディアです。「一人ひとりがクライアントときちんと向き合うプロフェッショナルな会計士」というモットーに基づき、個々の経験やノウハウを活かした柔軟なサポート体制を発信しています。
同メディアは、ターゲットである公認会計士の母集団が少なく、人材紹介経由では採用コストの負担が大きいという課題から生まれました。
そこで同社は、求人サイトの最適化に加え、多角的なアプローチとしてコンテンツ発信を開始。月2回の記事投稿を行い、制度紹介や会計士のコラムなどを通じて独自の魅力を伝えています。その結果、メディア経由の応募獲得や面接時のマッチング精度向上につながりました。
7. ベイジの日報(株式会社ベイジ)

| 課題 | 形骸化しがちな行動指針を社員に意識してもらうため |
| 取り組み | 日報を毎日書き、その一部を社外へ公開 |
| 成果 | 採用媒体や紹介に頼らず、年間14人の自社採用に成功 |
| URL | https://baigie.me/nippo/ |
「ベイジの日報」は、Web制作会社の株式会社ベイジが運営するメディアです。社員一人ひとりがその日に感じたことや、業務を通じて得た気付きを自由に書く形式で発信しています。
同メディアは、もともと採用に関する課題から生まれたものではなく、社員全員に行動指針を意識してもらうために誕生しました。全社員が行動指針と仕事を紐づけて振り返る日報を毎日書き、その一部を社外へ公開しています。
その結果、採用媒体や紹介に頼らず、年間14人の自社採用に成功しました。本来は社内向けである日報を外部に公開するという逆転の発想により、自社のリアルな価値観を伝え、安定的な採用につながった事例です。
8. ばんぐみ(株式会社gumi)

| 課題 | 中途採用の増加により社内文化が浸透していなかった |
| 取り組み | あえて目を引く赤裸々な実態を発信 |
| 成果 | 新入社員の認知度が向上し社内へも浸透させる土台ができた |
| URL | https://bangumi.gu3.co.jp/ |
「ばんぐみ」は、株式会社gumiが運営するオウンドメディアです。同社のカルチャーを社内外に発信しています。
同社の社員は、90%以上が中途採用で構成されています。そのため、中途採用の増加により、社内文化が浸透していないという課題がありました。
そこで同メディアを構築し、同社の実態を赤裸々に発信。「組織崩壊の危機」など、あえて採用活動には似合わない表現も使用されています。
その結果、新入社員にも同メディアの認知度が向上し、独自のカルチャーを社内に浸透させる土台ができつつあるといいます。あえて赤裸々な実態をさらけ出す姿勢が、独自のカルチャーを際立たせ、新入社員への文化の浸透を早めた事例です。
採用オウンドメディアで成功するポイント

採用オウンドメディアの運用で成果を上げるには、3つのポイントを意識しましょう。
- 社内インタビューを実施し社員の声を伝える
- SNSも積極的に活用する
- 継続的な更新・改善を行う
ここでは、各ポイントを紹介します。
1. 社内インタビューを実施し社員の声を伝える
求職者が知りたいリアルな情報を発信するには、社内インタビューを実施し、社員の生の声を伝えると効果的です。具体的な業務内容や職場の雰囲気を包み隠さず伝えると、求職者が自社で働くイメージをつかみやすくなります。
社内インタビューを実施する際は、求職者が知りたい情報をリサーチし、以下のような質問内容を設定しましょう。
- 応募理由
- 選考時のエピソード
- 1日の業務の流れ
- 入社前後に感じたギャップ
- 仕事のやりがい
- 実際の現場での経験や気づき など
また、「どのような人が活躍しているのか」「どのような人が合わないのか」といった観点まで踏み込むことで、より解像度の高い情報発信が可能になります。
自社の良い面だけでなく、現場の率直な意見も発信することで、入社後のギャップを減らし、ミスマッチを防ぐ効果が見込めるでしょう。
2. SNSも積極的に活用する
採用オウンドメディアを成功させるには、SNSとの併用もおすすめです。
Thinkings株式会社の調査によると、就活生・社会人の約8割が「企業のSNS情報で志望度が変化した」と回答。(※)SNSは、今や採用活動には欠かせない存在となっています。
また、採用オウンドメディアは自社の魅力を深く伝えられる一方で、効果が出るまでに時間がかかる、潜在層にはリーチしにくいといった面があります。SNSの活用は、こうしたデメリットを補える点でも効果的です。
潜在層にアプローチしやすいSNSを入り口とし、自社に興味を持ったユーザーを採用オウンドメディアへ誘導するなど、両者の特性を活かした設計が重要になります。
単に更新情報を発信するだけでなく、「どの投稿からどの記事に誘導するか」といった導線まで設計することで、母集団形成から応募までの流れを強化できます。
※出典:Thinkings株式会社|就職活動・転職活動におけるSNS利用実態調査のレポートを公開
3. 継続的な更新・改善を行う
採用オウンドメディアは、一度立ち上げて終わりではなく、継続的な更新や改善が必要です。メディアの閲覧数をはじめ、応募数や選考通過率などのKPIを設定し、長期的な目線でコンテンツを改善しましょう。
改善の際は、「どのコンテンツが応募につながっているか」「どの導線で離脱しているか」といった観点で分析することが重要です。課題に応じて、コンテンツ内容や導線の見直しを行いましょう。
また、採用活動を通して得られた求職者からの意見も取り入れると、より品質の高いコンテンツづくりにつながります。
なお、自社だけで運用リソースを確保するのが難しい場合は、専門的なノウハウを持った外部パートナーの活用も検討するのがおすすめです。
採用オウンドメディアの成功事例を自社の採用に生かそう
採用オウンドメディアは、企業の魅力を自由に発信することで、応募数の増加や入社後のミスマッチ防止につながる施策です。今回ご紹介した成功事例には、企業独自のコンセプト設計や、社内の実態を包み隠さず発信する姿勢が共通しています。
ぜひ自社の課題に似た事例を参考に、ターゲット層へ響くコンテンツ企画に役立ててみてください。自社の強みを最大限に引き出した採用オウンドメディアを構築することが、理想的な人材との出会いにつながるでしょう。
XINOBIX(シノビクス)では、採用オウンドメディアとSNSを掛け合わせ、母集団形成から応募までの導線を一体で設計する支援を強みとしています。構築から運用まで一貫してご支援可能ですので、採用成果の最大化を目指したい場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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