HPアクセス8倍、来店予約数3倍!広告を止めてもコンテンツマーケティングで成長できたワケ
(画像左)株式会社アンジェラックス 大杉様
(画像右)XINOBIX株式会社 代表 長屋
エステティックサロン「ANGELUX(アンジェラックス)」やホテルスパ「NADESHICO SPA by ANGELUX」、フェイシャルケア専門サロン「アンジェラックススキンケアセンター渋谷・新宿」を展開する株式会社アンジェラックス。
新店舗の立ち上げに際して、デジタル広告の運用を行い一定の成果は出ていたものの、広告費がかかり続ける状況や、広告ではサービスの価値が伝わりづらいことに課題を感じていました。
より資産性の高いマーケティング施策を検討する中でシノビクスにご相談いただき、オウンドメディアの立ち上げ支援サービスを導入。結果として、検索エンジンからのアクセス数は8倍、自社HPからの店舗への来店予約数は3倍となり、広告費をかけなくても集客ができるようになりました。
今回はアンジェラックスの大杉さんに、シノビクスとの取り組みで得られた成果や率直な意見を伺います。
広告をガンガン回して現場が疲弊。そんな集客はやめたかった。
—今回シノビクスにご依頼いただいた背景を教えていただけますか?
大杉:2021年の3月に渋谷店が立ち上がり、当時アンジェラックスはマーケティングに力を入れていました。デジタル広告運用を開始して数カ月で想定した成果は出て、当初設定していた目標は達成したんです。しかし、広告費をかけ続けてフローでお金が減っていくもったいなさを感じていました。
もちろん、かけた費用に対して効果が出てればよいという考え方もあるとは思います。ただ、広告費をかけ続けてお客様がたくさん集まったとしても、サービスの価値が伝わり切っていないお客様が増えると、現場のスタッフが疲れてしまうと思ったんです。
広告をガンガン回して集客するけど、現場が疲弊する。そういったマーケティングはサステナブルではないと感じ、スタッフにとっても業界全体にとってもよくないと。また、すぐにでもご契約いただけるお客様の「刈り取り」ばかりやっていると、ゆくゆくは費用対効果が合わなくなっていくことも想像できました。
—その中で、なぜコンテンツマーケティングに注力しようと思われたのでしょうか?
せっかくマーケティング費用をかけるなら、お客様にサービスの価値が伝わり、意欲の高いお客様が増えるマーケティング施策に投資をしていきたいと思ったんです。
コンテンツマーケティングであれば、SEO観点でも資産性のあるアクセスを得ることができ、かつお客様にサービスの価値を伝えやすい。
長期的にお客様を育てていけるようなプロモーションができると思いました。
全体の戦略を俯瞰し、戦術に落とし込む姿勢に信頼が持てた
—そのような中で、シノビクスに依頼を決めた経緯を教えていただけますか?
大杉:まずは、代表の長屋さんを知っていたというのがあります。私は、パートナー会社と付き合う時に倫理感の話が通じるかを大切にしています。「とにかく売上を上げるために何でもやる」というスタンスではなく、誠実にお客様と向き合える会社かどうかですね。
シノビクスが以前運営していたサイトを拝見した時に、とにかくPVや売上を増やすといったサイトではなく、丁寧な取材に基づき読者に誠実に向き合ったコンテンツが作られていると感じました。
また、打ち合わせの中で、「どんな記事を作るか」といった戦術の話だけでなく、全体の戦略のお話からスタートしていただいた点が印象に残っています。
細かな戦術の話ができる人は多いものの、大枠である戦略をきちんと考えられる人ってあまりいないと感じていて。時おり俯瞰で全体を見て戦略レベルの話に立ち返りながらお話いただいた点は、大きな信頼感に繋がりました。
シノビクスと組めば、細かな戦術の本質や目的を見失わずに進めていけるだろうなと。
長屋:そのように言っていただいて、大変嬉しいです。
弊社が最も大切にしているのは、費用対効果を上げてクライアント様にお返しするということです。しかし、それだけでなく「クライアントのその先にいるエンドのお客様が幸せになれるかどうか」というマーケティングを行う上での倫理観も重要ということを、過去の経験から学んできました。
エンドユーザーさんたちが幸せになるためには、マーケティング施策としての費用対効果だけでなく、誠実なコンテンツを作ることが大切だと思っています。
黄金ルートを見つけ、HP訪問数は8倍、来店予約数も3倍になった
—プロジェクト開始後、具体的にどのようなことを行いましたか?
長屋:まず、初期の設計で2カ月ほどお客様やサービスについての理解を深め、全体戦略の設計を行いました。その際、実際に私もアンジェラックスのエステを体験し、お客様が何に価値を感じているかの解像度を上げていきました。
また、アンケートを通じて40名ほどのお客様にご来店のきっかけやお悩み、満足されたポイントなどを伺いました。調査の中で、お客様がとある有名化粧品の取り扱い代理店であることでアンジェラックスを知り、接客の品質でファン化していくカスタマージャーニーの黄金ルートを見つけることができました。
画像:実際のご提案資料
そこから、カスタマージャーニーのフェーズごとに作るべきコンテンツを定義し、SEO観点でのキーワードの洗い出しを行いました。
その後、2021年11月頃に「スキンケアで、人生を美しく」をテーマとしたオウンドメディアをリリースしました。
施策としては、検索エンジンからのアクセスを増やすコンテンツを中心に、サイト全体のCVRを上げるためのランディングページの作成、お客様のインタビュー記事の作成などを実施しました。
しっかりとお客様にサービスの価値を伝えるためにも、代表のYoutubeチャンネルであり2万人以上(2023年11月時点)の登録者数がいる「国際エステティシャン みどり先生」で話されている内容をできる限りコンテンツに反映しました。
引用:Youtube チャンネル「国際エステティシャン みどり先生」
また、予約数をトラッキングするためのGoogleアナリティクス設定や、ダッシュボードの構築、最適な導線を見出すためのABテストを実施しました。
結果は数字にも表れており、2022年8月のサイトのセッション数は対策前の約8倍になり、当初目標を6カ月ほどで達成しました。検索エンジン経由のお客様のご来店予約数は、ご支援前との比較でおよそ3倍程度となっていますね。
アンケートを通して、お客様が予想以上に接客に満足していることが分かった
ーー全体を振り返ってみて、いかがでしたか?
大杉:まず、お客様にアンケートを取ってもらったことがすごく良かったなと思います。
「なんとなくそう思っている」という状態であったことをアンケートによって、はっきりと事実にしてもらえて、課題を明確に把握できるようになりました。結果として、お客様が予想以上に接客に満足してくださっているということもわかり、自信に繋がりました。
また、マーケティング全体として成果を出すためのやるべきことと、そうでないことをシビアに精査していただいたので、自信を持って戦術を進めていけたと感じてます。それが結果として数字にもつながったと思います。
ーープロジェクトを進めるにあたって、こちらからの依頼も多く大変だったのではと思います。進める中で苦労されたことはありますか。
大杉:文章のチェックが僕しかできなかったので、その点は少し大変でした。たくさんコンテンツを作成いただいたので、私もチェックを頑張らなきゃなと感じましたね。
例えば、来店予約につながりそうなキーワードデータや、記事作成の優先順位など、かなり具体的な戦略の内容までかなりボリュームのある資料を作成いただきました。ここまでやってもらえたら、あとはこちらのリソース次第だと感じましたね。
専門的すぎる内容を、読者に伝わるレベルに修正してもらえた
長屋:専任のマーケティング担当の方がいない中で、大杉さんにはかなりお時間をとって原稿をチェックしていただきましたね。
大杉:あとは、お客様インタビューの記事に関しては、インタビューから記事化までワンストップで対応いただいて、かなり良い内容に仕上げていただいたと思っています。スタッフも自分が施術した方の記事を見るとやる気が出るので、その点も貴重だったと感じております。
長屋:アンケートの結果、お客様の満足度が非常に高かったこともあり、お客様のインタビューを実施したことで、よりサービスの価値が伝わりやすくなったと感じます。他にはありますか?
大杉:アンジェラックスでは、美容の中でも専門的な知識が必要な商材を扱っているので、記事の中で難しい説明をせざるを得ない場合があるんです。そういった時にマーケティングや読者の目線から「伝わりづらいので説明を簡単にした方がいいと思います。」というアドバイスをいただけたのがとても有意義でした。
あとは、記事をスピーディーに作成いただいたのも驚きでした。チェックが追い付かないこともありましたが、おかげさまコンテンツの量を担保することができました。
他にも、作業レベルでの工数がネックになっていた時に、原稿の入稿やYouTubeの概要欄との連携など、手が回り切っていない部分も巻き取ってもらえたので、非常に助かりました。
戦術だけではなく、マーケティング戦略レベルから支援が必要な企業にバリューが出せる
ーー最後に、シノビクスの支援はどのような会社におすすめできますか?
大杉:シノビクスさんの強みは、オウンドメディア運用の中でもコンテンツ制作だけはなく、マーケティングの上流工程から網羅性が高い支援が得意な印象です。そもそも「どうしたら良いのか全く分からないから、0から支援してください」という会社さんに対して成果を出せるだろうなと感じています。
例えば、弊社のような美容系の会社や、「なんとなく、こういった施策が良さそう」という感覚でプロモーション活動をしている会社との相性は良さそうですね。
なんとなくやってるプロモーション活動を、網羅的に分析して戦略にしていく部分に対して、大きなバリューが出せるだろうなと思います。
ーーありがとうございました。
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