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金融オウンドメディア事例5選!運用のメリットと成功ポイント

金融オウンドメディア事例5選!運用のメリットと成功ポイント

「金融商品は差別化が難しく、結局は大手ブランドや広告費の勝負になってしまう…」

金融業界のマーケティング担当者様や経営者様から、このようなお悩みを伺う機会は多いです。特に、コンプライアンスの制約が厳しく、情報の正しさが問われるこの業界で、新しい集客の柱を立てることは容易ではありません。

長屋智揮
長屋

本記事では、100件以上のメディア支援に携わってきた経験をもとに、金融特有の壁を乗り越え、事業成果を生むための考え方を解説します。 記事の後半では、実際に成果を上げている以下の成功事例も詳しく紐解きました

目次

金融系オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、主に企業が所有するWebサイト、ブログ、メールマガジンなど「自社でコントロールできる」メディアを指します。

金融系オウンドメディアとは、金融業界の企業が運営するメディアのことで、主に見込み顧客の獲得を目的としています。SNSが普及した時代になぜオウンドメディアを運営するのかを疑問に思うかもしれませんが、いまだに多くの人がインターネットで金融の情報収集をしているためです。

NTTドコモ モバイル社会研究所が2025年2月に行った調査によると、お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習方法として「インターネットで調べた」という回答がもっとも多くなっています。

お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習方法の調査結果棒グラフ

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所|お金や資産形成に関する知識の情報収集・学習方法は「インターネットで調べた」が最多

  • 調査方法:Web
  • 調査対象:全国・15~79歳男女
  • 有効回答数:7,371
  • サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
  • 調査時期:2025年2月

この結果は、金融という専門領域においても、ユーザーが主体的にインターネットで情報を探していることを示しています。つまり、企業側からの一方的な広告よりも、ユーザーが持つ具体的な疑問や不安に対して、専門家の立場から質の高い答えをオウンドメディアで提供することが、顧客との信頼構築に繋がります。

金融系オウンドメディアを運用する3つのメリット

金融業界でオウンドメディアを運営することは、単なる情報発信にとどまらず、具体的なメリット(経営的価値)を生み出します。広告費の削減といった短期的な視点だけでなく、「集客力の強化」「顧客からの信頼獲得」「長期的な関係構築」という、事業の根幹を支える3つの効果が期待できます。

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

金融業界に限らず、一般的にオウンドメディアを運営する目的は以下のページで解説しています。

広告に頼らず「幅広い顧客層」を集客できる

オウンドメディアは、広告とは異なる形で幅広い顧客層にアプローチできます。

まず、購入意欲の高い「顕在層」の獲得です。「NISA 始め方」や「保険 見直し 40代」といった具体的なキーワードで検索するユーザーは、すでに行動を起こす意思があります。このようなユーザーに資料請求や無料相談を訴求することで、コンバージョン率の高い見込み顧客を集めることが可能です。

次に、まだニーズが漠然としている「潜在層」との接点も創出できます。「将来 お金 不安」や「30代 貯金」といったキーワードで検索するユーザーは、すぐには商品購入に至りません。しかし、彼らの漠然とした悩みに寄り添うコンテンツを提供することで、将来の顧客候補として関係を築けます

経営的な観点から見ると、オウンドメディア運用は高騰しつづける広告費への依存から脱却し、安定した集客基盤を中長期的に構築できることを意味します。

専門性を示して顧客の信頼を獲得できる

金融商品は高額で複雑なものが多く、ユーザーは「失敗したくない」という強い警戒心を持っています。オウンドメディアは、警戒心を解いてもらうための「専門性」を証明する場として有効です。

金融に関する専門知識を惜しみなく公開し、読者の疑問や不安を解消することで「この会社は信頼できる」という認識を育めます。

特に、自社の利益に直結しない情報(例えば、金融商品選びの注意点や業界の動向など)も中立的な立場で発信することで、ユーザーは企業に対して誠実な印象を抱き、より強い信頼を寄せるようになるでしょう。

即決しない顧客との「関係」を築ける

オウンドメディアを活用すると、顧客との長期的な関係を構築可能です。長期的な関係性は、比較検討段階の顧客に自社を選択肢として認識してもらううえで有利に働きます。

高額な金融商品を検討する顧客は、企業を信頼してもすぐに契約や購入を決断するとは限りません。多くの顧客が慎重に情報を集めて比較検討するプロセスを踏むため、長期的な関係性を維持しないと他社サイトに流れてしまうリスクが高まります

関係性を維持する手段として有効なのは、以下のような中間CV(コンバージョン)の設置です。

  • 個別相談の申し込み
  • 専門家監修の資料の請求
  • 役立つ情報が届くメールマガジンへの登録

中間CVからメールアドレスや年収、投資スタイルなどを収集できれば、顧客のニーズや関心度に合った情報を定期的にメールで送れます。オウンドメディアから始まった長期的な接触を通じて「この会社に相談してみたい」と思ってもらい、最終的な契約や購買へと繋げられるでしょう

金融業界のオウンドメディアで注意すべき「YMYL」

金融系オウンドメディアの運営にはさまざまなメリットがある反面、注意すべき点もあります。

金融や医療に関する情報など、個人の生活に重大な影響を与えるテーマは「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれ、Googleの品質評価上、より高いクオリティが求められる分野の一つです。

YMYL領域のオウンドメディアで検索上位表示を目指すには、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を満たした正確な情報発信が求められます。

SEO対策としてだけでなく、読者に適切な情報を提供するためにも、コンテンツ制作時には専門家の監修を入れるなどの対策が有効です。

EEATの概念を表した図

金融系オウンドメディアの成功事例

ここでは、金融業界におけるオウンドメディアの成功事例を5つ紹介します。各メディアがどのような設計で、どういった成果を目指しているのかを見ることで、自社で運営する際の具体的なイメージを掴めるでしょう。今回紹介するオウンドメディアの運営企業は、銀行、クレジットカード、保険、金融SaaS、消費者金融です。

りそなBiz Action(株式会社りそな銀行)

りそなBizActionのトップページ

りそな銀行の「りそなBiz Action」は、銀行ならではの信頼性と専門性を活かし、中小企業の経営課題に寄り添うコンテンツを豊富に提供しています。単に金融商品を売るのではなく、事業承継やDX推進といった経営者層の普遍的な悩みに応えることで、潜在的な顧客との長期的な関係構築につなげています。

記事から自然な流れで資料請求に誘導する設計は、見込み顧客の育成という観点からも参考になります。単なる金融情報の提供に留まらず、経営全般のパートナーとしての立ち位置を確立している好例です。

比較項目内容
メディア名りそなBiz Action
URLhttps://www.resona-biz.jp/
記事内容中小企業の経営者向けに、経営・事業、バックオフィス、資金調達、IT・DXなど、幅広いテーマの記事を提供。
CVポイントりそな銀行の法人向けサービスの紹介、セミナー案内、資料ダウンロード。
CV導線記事内に関連ダウンロード資料を設置。サイト内に関連サービスのバナーや専門家によるオンライン相談への導線も確保。

ゼロからはじめるクレジットカード(三井住友カード株式会社)

ゼロからはじめるクレジットカードのトップページ

三井住友カードの「ゼロからはじめるクレジットカード」は、クレジットカードというレッドオーシャン市場において、「初心者」という明確なターゲットに絞り込むことで成功している事例です。

「クレジットカードとは?」といった基本的な内容から、ポイントの貯め方、不正利用対策まで、ユーザーが抱くであろう不安や疑問を先回りして解消しています。専門用語を避け、図解を多用するなど、読者の目線や知識に合わせた内容になっています。

比較項目内容
メディア名ゼロからはじめるクレジットカード
URLhttps://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/index.jsp
記事内容クレジットカード初心者向けに、カードの選び方、使い方、メリット・デメリット、関連する法律知識などを解説。
CVポイント三井住友カードの各種クレジットカードへの入会申込。
CV導線記事の内容に合わせて、最適なクレジットカードを提示し、申込ページへスムーズに誘導。

ほけんのコスパ(株式会社モニクルフィナンシャル)

ほけんのコスパのトップページ

株式会社モニクルフィナンシャルの「ほけんのコスパ」は、ファイナンシャルプランナーなど専門家の監修を交えて保険の疑問に答えるオウンドメディアです。

特定の保険商品を推奨するのではなく、中立的な立場で情報を提供している点が、ユーザーからの信頼獲得に繋がっています。信頼をベースに「専門家に相談する」という自然な流れで無料相談へ誘導する、王道の設計と言えます。

比較項目内容
メディア名ほけんのコスパ
URLhttps://hokencospa.jp/columns
記事内容生命保険、医療保険、学資保険など、各種保険商品の選び方や比較、保険業界の動向などを解説。
CVポイント保険料シミュレーション、保険商品の詳細ページへの誘導、保険の無料相談サービスへの申込。
CV導線記事内に保険商品の紹介や料金シミュレーションボタンを設置

MONEY PLUS(マネーフォワードホーム株式会社)

MONEYPLUSのトップページ

MONEY PLUS」は、金融SaaS企業であるマネーフォワードが運営するメディアです。自社サービスとの直接的な関連性が薄いテーマも幅広く扱っている点が特徴的です。

「お金の悩み」という大きな枠組みでコンテンツを展開し、ライフスタイルメディアとしての側面も持つことで、金融への関心が低い層にもリーチを広げています。メディア自体を一つのブランドとして確立し、認知拡大や長期的なユーザーとの関係構築に繋げている事例です。

比較項目内容
メディア名MONEY PLUS
URLhttps://media.moneyforward.com/
記事内容くらし、仕事、経済、投資、不動産など、お金にまつわる幅広いテーマを網羅。専門家によるコラムも多数掲載。
CVポイント家計簿アプリ「マネーフォワード ME」の利用促進、FPへの無料相談など
CV導線記事のテーマと関連性の高いサービスへ自然に誘導。(例:節約術の記事から家計簿アプリへの流れを構築)

LOAN myac(アコム株式会社)

LOAN myacのトップページ

アコムの「LOAN myac」は、消費者金融というデリケートなテーマを扱いながら、誠実な情報発信でユーザーの不安を解消し、信頼獲得に繋げている事例です。

特に、返済計画の立て方や延滞のリスクといった情報も包み隠さず提供することで、企業の透明性を示しています。このような姿勢が、ネガティブなイメージを払拭し、クリーンなブランドイメージ構築を可能にしています。

比較項目内容
メディア名LOAN myac
URLhttps://www.acom.co.jp/loanmyac/
記事内容カードローンの使い方、返済計画の立て方、金融トラブルの対処法など、お金の借り方・返し方に関する知識を提供。
CVポイントアコムのカードローンへの申込。
CV導線読者の不安を払拭する丁寧な解説記事から、申込シミュレーションや実際の申込ページへ誘導。

金融オウンドメディアで発信するコンテンツ内容

金融オウンドメディアで成果を出すためには、ターゲット顧客のフェーズに合わせたコンテンツ戦略が重要です。無計画に記事を量産するのではなく、顧客がどのような情報を求めているのかを理解し、適切なコンテンツを届ける必要があります。

ここでは、顧客を「潜在層」「準顕在層〜顕在層」「明確層」に分け、それぞれに響くコンテンツ内容を解説します。

顧客のフェーズ別のコンテンツ作成ファネル

【潜在層向け】認知を広げるコンテンツ

認知を広げるコンテンツとは、ニーズがまだ漠然としている「潜在層」との「最初の接点」を作るためのコンテンツです。

この層のユーザーは、「将来 お金 不安」や「節約術」といった、漠然とした悩みや不安を解消するためのキーワードで情報を探します。

はっきりとしたニーズが見えていない段階のユーザーに向けては、悩みに寄り添いながら金融リテラシーを高める(啓蒙する)記事が有効です。こうしたコンテンツによって、広告ではアプローチできない層にも「相談できる相手」として、自社を認知してもらえます。

このとき、決して売り込み感を出さず、常に読者の立場に立った情報提供を意識しましょう。こうした誠実な姿勢が、将来の信頼関係構築に繋がります。

潜在層には、以下のようなコンテンツが考えられます。

  • お金の基礎知識(例:NISAとは?、インフレの意味)
  • ライフステージ別のマネーコラム(例:結婚・出産・老後にかかるお金)
  • 日常のマネーハック(例:節約術、ふるさと納税)
  • (BtoBなら)広義の関連コラム(例:ビジネススキル、経営課題)

【準顕在層〜顕在層向け】課題解決コンテンツ

課題解決コンテンツとは、すでに具体的な悩みや目的を持つ「準顕在層・顕在層」に向けた、「専門家としての答え」を示すコンテンツです。

この層は、すでに他社と比較検討を始めている段階です。ここで圧倒的な専門知識(ノウハウ、データ、市場分析など)を披露し、比較に勝ち残る必要があります。「保険見直しの3ステップ」や「路線価図の読み方」など、具体的な解決策を提示して「他社ではなく、この会社に相談すべきだ」と感じてもらえるポイントを作りましょう。他社メディアにはない独自の切り口や詳細なデータを示すことで、専門家としての信頼を確固たるものにできます。

準顕在層・顕在層向けのコンテンツ案は次のようなものです。

  • 商品・サービスの徹底解説(例:〇〇ローンの仕組み、〇〇保険の選び方)
  • ステップ・バイ・ステップガイド(例:保険見直しの3ステップ)
  • 市場・トレンドの専門的分析(例:株式相場解説、金利動向)
  • ノウハウ(How To)記事(例:路線価図の読み方)

【明確層向け】行動促進(CV)コンテンツ

行動促進(CV)コンテンツとは、メディアを「ただの良い情報サイト」で終わらせず、「目的(売上増加・リード獲得)達成」に繋げるための「コンバージョンへの案内コンテンツ」です。

どれだけ有益な記事を読んでも、次のアクションの案内がなければ顧客は満足してそのまま離脱してしまいます。記事から直接サービスに申し込めるようにしたり、詳細なノウハウ資料をダウンロードできるようにしたり、無料セミナーへ誘導したりするなど「受け皿」となる導線を用意しておくことが大切です。

読者が「次に何をすれば良いか」を迷わないように、明確で分かりやすい行動喚起(CTA)を設計しましょう。

明確層向けには、コンバージョンに繋がる以下のようなコンテンツを届けると良いでしょう。

  • サービス契約フォームが埋め込まれた記事
  • ダウンロードできる資料の詳細を解説する記事
  • 無料セミナーや個別相談会へ誘導する記事

【全層共通】信頼構築(E-E-A-T)コンテンツ

信頼構築(E-E-A-T)コンテンツは、上記3つのコンテンツの「説得力」と「信頼性」を担保する「土台」です。

金融は、人々の人生に大きな影響を与える分野です。金融に関する知識や経験がない人の情報は、顧客の信頼にも検索エンジンの評価にも繋がりません。

専門家(FP、エコノミスト)の監修、社長や社員の顔出し・実名での発信、リアルな座談会といった「信頼の証拠」があって初めて、読者は安心して記事を読み、次の行動(CV)に移ります。これは特定の記事だけでなく、サイト全体のデザインや「会社概要」ページの充実など、メディア全体で取り組むべき課題です。

以下のような運用を継続的に行うと良いでしょう。

  • 専門家・有識者による執筆・監修
  • ライターのプロフィールの明記
  • 社員(金融のプロ)による解説、座談会、リアルな声の紹介
  • 経営者メッセージ、社員ブログ、企業の活動レポート
  • 著名人インタビュー、顧客の導入事例

金融系オウンドメディアを成功させるコツ

オウンドメディア運営を「長期投資」として成功させるためには、運用段階ごとに押さえておきたいコツがあります。最初は不安や疑問も出やすいものですが、正しい方法で継続していけば、着実に成果へと繋がります。

本章では、失敗しないための重要ポイントや、続けるほどに効果を実感できる工夫を5つのプロセスに分けて整理しました。ぜひ参考にしてみてください。

【経営】「長期投資」としての予算確保と時間軸を合意する

オウンドメディア運営における「経営判断」は、すべての基盤となる重要なステップです。ここで合意が取れていないと、どれだけ魅力的なコンテンツや運用体制を用意しても、途中で予算や方針の見直しによって中断されるリスクが常につきまといます。最初にこの「根幹」を強固にしておくことで、メディアが長期間にわたって成長できる環境を整えられます

まずは「成果が出るまでの時間軸」について、経営陣としっかり合意しておきましょう。オウンドメディアは広告のように短期間で効果測定できる施策ではなく、成果が出るまでに最低でも半年から1年ほどかかる「長期投資」です。この点を事前に周知し、広告とオウンドメディアの目的や時間感覚の違いを明確に共有しておきましょう。初期段階で認識を揃えておくことで、「なぜすぐに結果が出ないのか」という焦りや社内プレッシャーを防げます。

そして「投資予算」の継続的な確保も欠かせません。年間を見通した予算を押さえておくことが、プロジェクトの継続と成功に直結します。記事制作費、専門家への監修料、運用ツールの費用、担当者の人件費などを「単なるコスト」ではなく「未来への投資」として捉える姿勢が大切です。オウンドメディアは、良質なコンテンツを投稿し続けることで年々集客コストが下がっていくことを説明すれば、継続的な投資の了承を得やすくなるかもしれません。

オウンドメディアを運営すればコンテンツが資産化するため年々集客コストが下がる仕組みを説明した折れ線グラフ

【戦略】目的とゴール(KPI)を明確にする

メディア運営を成功させるには、「なぜやるのか(目的)」「誰に届けるのか(ターゲット)」「何を達成するのか(ゴール)」といったポイントを明確にすることが欠かせません。これらをしっかり定義することで、ブレのない戦略設計が可能になります。

目的(Why)の定義では、「リード獲得(CV)」「ブランディング(信頼)」「既存顧客のサポート」など、メディアの「第一目的」を絞ることが成功の鍵です。目的が曖昧なまま運用を始めてしまうと、記事の公開が目的となってしまい、何の成果も得られないまま時間とお金が浪費されかねません。

ターゲット(Who)の具体化では、「30代、投資初心者」や「中小企業経営者」など、「誰の」悩みを解決するのか(ペルソナ)を具体的に描きます。

ゴール(What)の数値化では、目的(Why)を達成するために、「半年後に月間10件のセミナーリード獲得」など、測定可能な指標(KPI)として経営陣と合意形成をします。

オウンドメディアのKPI設定方法は、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【法務】コンプライアンス体制を設計する

金融系オウンドメディアの運営では、コンプライアンス体制の整備が必須です。金融分野は特に情報の正確性や信頼性が強く求められ、誤った記載は企業の信用失墜や法的リスクを招きます。

こうしたリスクを避けるために、法務部門などと連携のうえ「出典や根拠情報を明示する」「注意点・リスクを明記する」など、明確なレギュレーション(表現規定)を最初に策定し、全関係者で共有しましょう。

また、筆者と独立した専門家(FPや税理士など)による監修体制をあらかじめ構築することも重要です。監修プロセスに予算を割くことで、ヒューマンエラーや誤情報を防ぎましょう。

こうした体制は、編集ポリシーとしてオウンドメディア内で公表するのがおすすめです。万全な体制は読者を安心させ、企業イメージ向上に繋がります。また、検索エンジンに専門性と権威性を示すことができ、コンテンツの評価を高められる可能性があります。

【立ち上げ】自社のドメインを活用する

前述のとおり、金融に関する情報はGoogleが厳しい品質評価の基準を設けているYMYL分野の一つです。

金融業界のオウンドメディアでは、情報発信者の経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)が特に重視されます。各コンテンツはもちろん、ドメイン自体の信頼性も重要です。

そのため、オウンドメディアを立ち上げる際は、新しいドメインよりも自社のホームページやサービスサイトのドメインを活用するのがおすすめです。

新しいドメインでオウンドメディアを立ち上げる場合、信頼を一から築くことになり、上位表示獲得までに時間がかかる可能性があります。特別な理由がない限りは、すでにGoogleからの信頼を得ている自社のドメインを活用しましょう。

【体制】成果を生む「メディア運用体制」を構築する

定期的なコンテンツ更新を続けるためには、記事制作全体の運用体制構築も欠かせません。まず、チーム全体の指揮と、最終的な記事のGOサインを出す「編集長(責任者)」を任命します。そして、記事制作プロセスごとに、以下のような役割を定義しておきましょう。

  • ディレクター
  • ライター
  • 編集・校正
  • 画像制作者
  • 取材担当者

体制を構築する際、完全内製なら費用を抑えられますが、専門知識を持つ人材の確保が難しく、担当者の負担増から更新が滞るリスクがあります。一方で、完全外注だとコンテンツを素早く量産できるものの、コストが高くなるうえ、自社のノウハウが反映されにくいというデメリットも存在します。

そこで、弊社の経験では、内製と外注のいいとこ取りをした「ハーフ内製」がおすすめです。ハーフ内製については以下のページで詳しく解説しています。

【実行】分析と改善(リライト)のサイクルを回す

メディア運営は「作って終わり」では成果を得られません。データをもとに継続して改善サイクルを回すことが求められます。

Googleアナリティクスなどのツールを使い、コンバージョンが発生している記事を特定しましょう。どのコンテンツが成果に繋がっているかを把握できれば、改善ポイントを効率的に見極められます。PV数だけで判断するのではなく、実際に目標(CV)達成へと結びついている記事の確認が大切です。これにより、最短で結果を出すためのアクションが明確になります。

さらに、古い情報や検索順位が低下した記事は、リライト(加筆・修正)を活用して品質向上を図りましょう。例えば、法改正内容を反映したり、読者からの質問を追加することで、情報の鮮度と価値を維持できます。

加えて、SNSやメールマガジンを使った記事の積極的な告知により、検索エンジン以外からの新たな流入経路をつくることも有効です。多角的なアプローチを行うことで、メディアの成長を後押しできます。

金融系オウンドメディアの制作支援はシノビクス

本記事では、金融系オウンドメディアのメリットから成功事例、具体的な運営のコツまでを解説しました。オウンドメディアを成功に導くには、正しい知識と戦略、そしてそれを実行し続ける体制が重要です。

XINOBIX(シノビクス)株式会社は、単なる記事制作代行会社ではありません。私たちは、事業成果にコミットする「戦略実行パートナー」として、これまで100社以上のオウンドメディアをご支援してきました。事業目標から逆算した戦略策定や信頼性を担保する「50項目の品質チェック」などを活かし、「投資対効果500%」や「受注数15倍」といった事業成果をクライアント様と共に創出しています。

金融系オウンドメディアの立ち上げ・運用で困った際は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。


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この記事の著者

長屋智揮

XINOBIX(シノビクス)株式会社 代表取締役。大阪府出身。同志社大学在学中にインドで情報誌の立ち上げを経験。卒業後にレバレジーズ株式会社に入社。2016年にXINOBIX株式会社を起業し、インド進出支援業をスタート。その後、英会話スクールの比較サイトを起業しウェブリオ(現GLASグループ)に売却。その間、複数の企業でインハウスのSEO責任者や事業部長を経験。2021年に再度当社を専業とし、現在はコンテンツマーケティング支援業を行う。趣味は釣り。

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