【完全版】オウンドメディア立ち上げ・初期設計の9ステップ!AI時代の考え方も紹介
オウンドメディアの立ち上げは、初期設計からコンテンツ制作まで、一貫した戦略をもって行うことが重要です。
この記事では、オウンドメディアの立ち上げを9つのステップで解説。AI時代の考え方から、立ち上げ・運用にかかる費用まで網羅しました。累計100サイト以上のオウンドメディア支援に携わるXINOBIX(シノビクス)が、成功事例も交えてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、オウンドメディアの立ち上げのステップを表でご紹介します。
| ステップ | 詳細 |
|---|---|
| 1. オウンドメディアの目的設計 | 3C(顧客、自社、競合)分析を取り入れて設計する |
| 2. ペルソナ・カスタマージャーニー設定 | ターゲットのペルソナを設定した上で、情報収集の流れを整理したカスタマージャーニーを作成し、顧客理解を深める |
| 3. チャネル設計・SEO調査 | オウンドメディアでアクセスを増やし、顧客を育てるための調査を行う |
| 4. キーワード調査 | 事業の成果につながると考えられるキーワードを洗い出し、狙うべきキーワードを表にまとめる |
| 5. 販売ストーリー設計 | 商材ごとに「誰にどう訴求するか」を整理し、コンバージョンに至るまでの認識を合わせる |
| 6. コンバージョン導線設計 | コンテンツに触れた読者が、自社の顧客になるまでの流れを設計する |
| 7. KPI設計 | KGI(最終的なゴール)から逆算してKPIを設計する |
| 8. コンセプト策定 | 共通認識を構築するためのメディアコンセプトを一言で作成する |
| 9. 運営体制構築 | 戦略を実行に移すための運営体制を構築する |
目次
オウンドメディアを立ち上げるべき理由とは?
XINOBIX(シノビクス)では、2026年でもオウンドメディアを立ち上げたほうが良いと考えています。
オウンドメディアは、費用対効果の高さと認知・コンバージョンの獲得に優れ、「再現性が高くインパクトがある長期的な資産」として事業に貢献するためです。広告費をかけ続けずに成果を出せる点でも、事業貢献度が高いチャネルといえるでしょう。

これまでXINOBIX(シノビクス)が支援した事例でも、投資対効果500%達成やWebからの問い合わせが10倍になったなどの事例があります。
ここからは、「生成AI時代が普及し始めている今でも、オウンドメディアを立ち上げる価値はあるの?」と気になっている担当者向けに、AI時代の価値や重要な考え方をご紹介します。
AI時代におけるオウンドメディアの価値
AI時代におけるオウンドメディアは、投資対効果の高さだけでなく、「情報発信のハブ」としても価値を発揮します。企業が自らの思想や知見を体系的かつ深く伝えられる場であり、すべての情報発信の起点となるためです。
生成AIによる情報探索が中心になりつつある今、オウンドメディアに求められる役割は変化しています。従来のような検索結果の上位表示やアクセス数の増加よりも、「その業界の中でどれだけ存在感を持てているか」といった業界内での認知・信頼こそが成果につながる重要な指標になっています。

AI時代では、「あの会社はこの分野について本質的なことを語っている」「このテーマなら、あの企業の情報を参照したい」と業界関係者やユーザーに想起してもらえる状態をつくることが重要です。

オウンドメディアは、単体でも成果が期待できるチャネルですが、SNS・広告・営業資料など、すべての情報発信の起点にもなります。オウンドメディアを軸に、業界内での認知・信頼形成につなげていける点も唯一の価値といえるでしょう。
AI時代におけるオウンドメディアの行動指針は、以下の記事と動画で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
AI時代の生き抜き方や考え方
AI時代のコンテンツマーケティングにおいて重要な考え方は、情報発信の場をGoogle検索以外にも持つことです。YouTubeやSNS、セミナーやイベントなど、あらゆるチャネルを通じて情報を届け、総合的にブランドとしての存在感や信頼を積み上げていくことが求められています。
なかでも重要なのが、オウンドメディアの中心にあるテキストコンテンツです。テキストは情報の密度が高く、構造化もしやすいため、さまざまなチャネル用のフォーマットに展開しやすいという特性があります。

例えば、作成した記事をもとに以下のフォーマットへ展開可能です。
- YouTube動画として解説する
- セミナーや勉強会のコンテンツとして用いる
- SNS用に要点を切り出して発信する
情報発信のチャネルをGoogle検索だけに限定せず、「1本のコンテンツを、どれだけ多くの場所で再利用できるか」という考え方が成果を大きく左右します。
オウンドメディア立ち上げ・初期設計の9ステップ
シノビクスでは、以下の2W2Hを設定することを「オウンドメディアの初期設定」と呼んでいます。
- Who…誰に(顧客ペルソナ、カスタマージャーニー)
- What…何を(どんな商品、コンテンツを届けるか)
- How…どのように(集客経路、SNS、SEO、コンバージョン導線)
- How much…どのくらい(KPI、コンテンツ量、人員)
実際には、以下のフォーマットを用いてアウトプットを行い、全ての項目を言語化できている状態を「初期設定ができている状態」としています。

ここからは、オウンドメディア立ち上げに関して、XINOBIX(シノビクス)が初期設定のプロセスとして考えている下図の9つのステップについて解説していきます。

1. オウンドメディアの目的設計
まず行うのはオウンドメディアの目的設計です。弊社では、フレームワークとして3C(顧客、自社、競合)分析を取り入れています。
- 顧客…そもそも誰に向けたメディアなのか
- 自社…どのようなサービスを売り込むのか
- 競合…競合の状況や強み、弱みはどうか
目的設計の際にありがちなのが、オウンドメディアの立ち上げそのものが先行してしまい、何をプロモーションするのかが決まっていないケースです。
売り込む商材が決まらないまま運用がスタートすると、メディアの目的や方針がブレやすくなります。そのため、初期段階でしっかり固めておくことが重要です。
2. ペルソナ・カスタマージャーニーの策定
オウンドメディア運用で目指すべきは、リード獲得や売上貢献です。そのため、「誰が顧客になるのか?」の視点が抜けてしまうと、キーワード選定やコンテンツが実際の顧客からブレたものになってしまいます。
そこでおすすめなのが、ターゲットのペルソナを設定したうえで、情報収集の流れを整理したカスタマージャーニーを作成することです。ここでは、ペルソナ設定に関して、以下の項目に分けて解説していきます。
- 顧客セグメントの策定
- ペルソナの策定
- カスタマージャーニーの策定
顧客セグメントの策定

XINOBIX(シノビクス)では、ペルソナ策定の前に上記のような顧客セグメントを設定しています。
対象となる顧客層を整理して可視化することで、プロジェクトの後工程に関わる各担当者に共通認識を持ってもらえるメリットがあります。
ペルソナの策定

ペルソナの策定では、実際の顧客データを元にペルソナをパターン別に作成します。狙うターゲット層によって、コンテンツの導線や作り方が大きく変わるため、とても重要な工程です。
- 誰に向けたコンテンツを作るのか
- どんなキーワード、どんなアプローチを取るべきなのか
こういった疑問が生じた際に、ペルソナシートと照らし合わせることで方針が立てやすくなります。
カスタマージャーニーの策定

カスタマージャーニーは、興味・関心のない潜在層を顧客化するための設計図です。顧客の状態を「潜在層」「準潜在層」「顕在層」「明確層」のフェーズに分け、それぞれの状態や行動を可視化し、各コンテンツで設置するコンバージョンやゴールを明確化していきます。
3. チャネル設計/SEO調査
チャネル設計やSEO調査は、オウンドメディアでアクセスを増やし、顧客を育てるためのステップです。ここでは、以下の項目に分けて解説します。
- チャネル設計
- SEO調査
- 競合他社との比較
チャネル設計

上の図は、オウンドメディア運用におけるファネルを示したものです。
オウンドメディアの集客では、SEOが7〜9割程度を占めることになりますが、SNSやプレスリリース、動画やダイレクト流入など、その他の流入チャネルもこのフェーズで設計することがあります。これらを設定したうえで、将来的にどのくらいのアクセスが見込まれるか試算します。
SEO調査

SEO調査で重要なポイントは以下のとおりです。
- サイトが評価されているか
- コンテンツの質×量
オウンドメディアの立ち上げにあたって、コンテンツの質と量が今後どのくらい担保できるのかを確認します。弊社がすでに運用がスタートしているメディアをご支援する場合、この段階でサイトの基盤部分も調査しています。
競合他社との比較

ベンチマークとなる競合と比べて、そもそも自社に勝てる見込みがあるのかを調査します。特に指名検索が行われないような無名企業の場合、競合と比較してドメインランクが弱いケースは少なくありません。
そういった場合、ドメインランクを上げるための被リンク獲得など、外部施策を実施することがあります。
4. キーワード調査

自社にとってSEOが適切な施策であると判断できたら、狙うべきキーワードを定めるための調査を行います。事業の成果につながると考えられるキーワードを洗い出し、狙うべきキーワードを表にまとめていきます。
一般的に、合計で数百〜数千ワード程度になる場合が多いです。

すでに強いメディアを持つ競合がいる場合、初期段階で“勝てる”可能性の高いキーワードを分析し、参入余地のある領域を調査するケースもあります。

最終的にはキーワードをカテゴリーごとに落とし込み、内部リンクやサイト構造の観点から適切に階層化したリストを作成します。

5. 販売ストーリー設計

販売ストーリー設計では、商材ごとに「誰にどう訴求するか」を整理して、コンテンツからコンバージョンに至るまでの認識を合わせます。
コンバージョンにつなげるためのシナリオを作り、記事ごとに適切なシナリオを当てはめます。「なんとなくノウハウを知るために検索していた層」を取り込み、課題解決の一環として自社サービスに興味を持ってくれるように促すためのプロセスです。

メディアの運用状況によっては、アクセスが増えてから作り込む場合もあります。販売ストーリー設計のステップを踏むことで、コンバージョンにつながりやすいメディア設計ができます。
6. コンバージョン導線設計

コンバージョン導線設計では、コンテンツに触れた読者が、自社の顧客になるまでの流れを設計します。上の図は、商材として学資保険を訴求する場合の設計を示したものです。
例えば、興味・関心の薄い「認知」顧客に向けた記事でお問い合わせフォームを設置しても、コンバージョンにつながる可能性はほぼゼロです。ところが、資料請求になると0.02%、ホワイトペーパーなら1%程度と、フェーズに沿った内容を設置することでコンバージョンの確率が上がります。

また、記事内に組み込むCTA(行動を喚起する要素)の設計も重要です。CTAを組み込む位置やバナー・ボタンのレイアウトによって、コンバージョン率が変わることがあります。
弊社ではABテストを行い、コンバージョンにつながる最適な導線をご提案しています。

コンバージョンの導線は意外と見落とされがちな視点ですが、売上につなげるための重要な設計です。そのため、初期段階で設定しておくことをおすすめしています。
7. KPI設計

KPIの設定は、社内で決裁を取ったり、メンバーがプロジェクトを円滑に進めるために非常に重要な設定項目です。XINOBIX(シノビクス)では、KPIを設定する際に上の図のような「KPIツリー」の作成を推奨しています。
まずKGI(成果・ゴール)を頂点に置き、そこから達成に必要なKPIを細分化することで、オウンドメディアを俯瞰してやるべきことが明確になります。

また、オウンドメディアは長期での運用が前提となるため、フェーズごとにKPIを設定することも重要です。

最終的にアクセス数やコンバージョン数を増やす必要があるのはもちろんですが、準備〜立ち上げ期では結果KPIにフォーカスするよりも、行動KPIを着実にこなしていく方が結果につながりやすいこともあります。KPIの詳しい設定方法は、以下の記事もご覧ください。
8. コンセプト策定
ここまでのステップを踏まえて、共通認識を構築するためのメディアコンセプトを一言で作成します。
メディアコンセプトのイメージ
〇〇〇の〇〇〇で困っている〇〇〇の方へ(顧客)
自社の〇〇〇のコンテンツによって
〇〇〇を実現するオウンドメディア(結果・成果)
そのうえで、最終的にメディア運営コンセプトを以下のように言語化します。

メディア運用の一連の流れを言語化し、定性・定量ともに設定することで目的が明確になります。また、プロジェクト全体で共通認識を持てるようになる点もメリットです。後述する「オウンドメディア立ち上げの壁」を突破するための社内説得にも活用できます。
9. 運営体制構築

最後のステップは、戦略を実行に移すための運営体制の構築です。社内担当者のアサインから、組織全体の運用体制も決めていきます。ここでは、以下の項目に分けて解説します。
- オウンドメディアの運用はハーフ内製がおすすめ
- 生成AIを活用した編集体制は注意が必要
オウンドメディアの運用はハーフ内製がおすすめ
オウンドメディアを初めて運用する場合、「フル内製」「フル外注」の二択になりがちです。しかし、XINOBIX(シノビクス)では、戦略・企画は自社で、制作はパートナー会社に委託する「ハーフ内製」をおすすめしています。

ハーフ内製については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
生成AIを活用した編集体制は注意が必要
現在、編集体制に生成AIを活用するケースも増えてきています。「AI使って記事を書く」と聞くと「すべてをAIに任せる」と思う方も多いですが、実際には人間主導型からAI主導型まで幅広いグラデーションがあるため、誤認しないよう注意が必要です。

「AI使って記事を書く」と聞くと、「すべてをAIに任せる」と思う方も多いですが、実際にはグラデーションがあります。
— 長屋智揮 | XINOBIX@オウンドメディア支援 (@gayan_x) September 4, 2025
記事制作は 企画段階・構成段階・執筆段階・編集段階・校正・校閲段階… pic.twitter.com/whCBRu7I6d
シノビクスが実際にご支援する際は、独自の編集チームを構築し、定期的に編集会議を実施することで、戦略を「絵に描いた餅」で終わらせない実行力を担保しています。
オウンドメディアの立ち上げ・改善をご検討の方はこちら
オウンドメディア立ち上げ・運用にかかる費用
オウンドメディアの立ち上げ・運用にかかる費用の相場は、下図のとおりです。費用相場をもとに、最初に年間の価格帯を仮置きしてから逆算することで、要件のブレが小さくなります。

※オウンドメディアにかかる費用の相場と詳細の表は、こちらからダウンロードできます。
また、オウンドメディア制作の費用(上図のサイト構築費用)は、CMSの種類やデザインのこだわりによっても大きく異なります。
| 制作タイプ | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| WordPress(市販テーマ利用) | 数万円~20万円 | 既存テーマを活用し、カスタマイズは最小限。コストを抑えて素早く立ち上げたい場合におすすめ |
| WordPress(オリジナル開発・フリーランス) | 50万円~100万円 | 独自デザインと機能開発を実現。ブランドイメージに合わせたオリジナルサイトが作れる |
| WordPress(オリジナル開発・制作会社) | 100万円~300万円 | 本格的なデザイン・高度な機能開発・充実した保守体制。大規模サイトや複雑な要件に対応 |
| その他CMS・ノーコードツール | 30万円~200万円以上 | microCMS、Contentful、Webflowなど。使用するツールや実装内容により費用は大きく変動 |

特に希望がなければ、WordPressは実績が豊富で情報も多いため、無難な選択です。ただし、制作だけに150万円以上をかけるのは過剰投資になる可能性があります。100万円前後でしっかりとした制作を行い、残りの予算は戦略設計やコンテンツ制作に投資する方が成果につながりやすいでしょう。
オウンドメディアにかかる費用は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
オウンドメディア立ち上げ・運用の「5つの壁」
広告費の代替となるレベルのオウンドメディアの構築は、立ち上げ時の設計で成果の8割が決まるといっても過言ではありません。しかし、立ち上げ・運用において下図の5つの壁を乗り越える必要があります。

ここからは、5つの壁について累計100社以上のメディア支援実績を持つXINOBIX(シノビクス)が実際にあった事例や経験を交えながらご紹介します。
| オウンドメディアの壁 | 実際にあった失敗例 | 失敗の原因 |
|---|---|---|
| 1.立ち上げの壁 | 社内で理解を得られず計画倒れする | 意義、戦略、費用対効果を説明できない |
| 2.コンテンツの壁 | ・外注した記事の品質に納得いかない ・社内で頑張って書くが1ヶ月2〜3本が限界 | 一定品質の記事を大量に制作する体制とリソースがない |
| 3.アクセスの壁 | 100記事制作したが月500人しか来ない | アクセスを集める集客経路が設計されていない |
| 4.コンバージョンの壁 | 30万PVあるけど誰も問い合わせてくれない | 問い合わせまでの動線が設計されていない |
| 5.売上貢献の壁 | 資料請求の後に商談や購入につながらない | 問い合わせ後の引き上げの視点がない |
また、以下の動画では、失敗するオウンドメディアの特徴を現場目線で語っているので、ぜひ参考にしてみてください。
立ち上げの壁
オウンドメディアを立ち上げる際、社内理解を得られずにプロジェクトが進まなくなったり、計画倒れしてしてしまったりすることがよくあります。
決済者の一存で決められるような会社の場合はスムーズに進むこともありますが、大手企業や数字に厳しい会社の場合、上層部の承認や社内稟議を通さなければなりません。
社内理解を得るためには、コンテンツに投資をすることでどれだけのリターンがあるのか、運用の意義や戦略、費用対効果を説明する必要があります。
コンテンツの壁
無事に立ち上げが完了しても、良い記事が書けなかったり、適切な書き手を確保できなかったりすると、思うようなコンテンツを生み出せなくなります。外部の格安制作代行会社に依頼したものの、低品質な記事が大量に納品されてしまうケースは珍しくありません。
また、内製化を進めた場合でも、担当者のリソースが足りない、ノウハウがなく誤った方向に進んでしまうといった要因で、運用そのものが頓挫してしまう事例もあります。

成果を出すオウンドメディア運用では、一定の品質を保った記事を大量に制作する必要があります。そのための体制とリソースをいかに整えられるかが重要です。
アクセスの壁
運用の初期段階から適切な集客経路を設計しておきましょう。設計されていない場合、コンテンツを量産してもアクセスが伸びないためです。
例えば、100記事作ったサイトで月間500人の読者しか居ない場合、費用対効果が良いとはいえません。コンバージョンや売上につなげるには、まずはアクセスを集める必要があります。そのため、運用の初期段階から適切な集客経路を設定することが重要です。
コンバージョンの壁
運用が上手くいっているように見えても、実際には事業貢献できていないケースがあります。特に最近ではSEOのノウハウが広く知られるようになったこともあり、「アクセスはあるのにお問い合わせが全然来ない」といった事例をよく耳にします。
このようなケースは、コンバージョンまでの導線が設計されていないことが原因です。読者をお問い合わせにつなげられるような導線を整える必要があります。
売上貢献の壁
コンバージョンの発生後、商談や購入につながらないという課題は少なくありません。オウンドメディア運用の最終段階でぶつかる壁であり、最難関の壁でもあります。
この段階になると、複合的な要因を抱えている可能性が高いです。例えば「SEOで狙うキーワードがずれている」「インサイドセールスの架電が間に合っていない」など、さまざまな要因が考えられます。
売上貢献の壁を突破するには、問い合わせ後に「引き上げの視点」を持つことが重要です。
オウンドメディア立ち上げから支援した成功事例4選
XINOBIX(シノビクス)が立ち上げから支援したオウンドメディアの中で、実際に成果へとつながった事例を4つご紹介します。オウンドメディア立ち上げを検討されている担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
- 【SaaS×BtoB】株式会社イルグルム|アドエビス
- 【デザイン×BtoB】株式会社グッドパッチ|Goodpatch Blog
- 【旅行×BtoC】大阪ガス|関西おでかけ手帖
- 【電力×BtoC】株式会社CDエナジーダイレクト|コツコツCD
事例1. 【SaaS×BtoB】株式会社イルグルム|アドエビス

(画像出典:AD EBis)
| 企業名 | 株式会社イルグルム |
| オウンドメディア | AD EBis |
| 事業内容 | マーケティングAI事業・コマースAI事業 |
| コンテンツ | マーケティングツール・マーケティングトレンド・マーケティングノウハウなど |
事例の特徴
- 戦略設計からコンテンツの制作までご支援
- 継続的に質の高いリードを創出
- 月間300件超のリード獲得を実現
- サイト流入数が4.8倍に増加
- デジタルマーケティング関連キーワードで上位表示を多数獲得
イルグルムの主要事業である広告効果測定ツール「アドエビス」は、支援開始の段階で問い合わせは一定数あったものの、「準顕在層〜潜在層」との接点がないことが課題でした。
XINOBIX(シノビクス)では、約1年間にわたって顧客理解の深掘りから戦略設計、コンテンツ制作までサポート。その結果、プロジェクト開始前と比較して、サイト全体への流入数は約4.8倍、1年でコンバージョンに寄与したリード数は累計で2,000件、最高で月間300件を超えるほどになりました。
現在では、マーケティングツールという専門性の高い領域において、信頼性の高い情報源として認知されており、長期的なリード獲得にもつながっています。

アドエビスの運用で蓄積したノウハウを活かした、実践的なコンテンツ制作が成功につながりました。重要キーワードである「広告効果測定ツール」「マーケティングツール」などでも1位を獲得できています。
詳細はこちらの記事でご覧いただけます。
事例2. 【デザイン×BtoB】株式会社グッドパッチ|Goodpatch Blog

(画像出典:Goodpatch Blog)
| 企業名 | 株式会社グッドパッチ |
| オウンドメディア | Goodpatch Blog |
| 事業内容 | UI/UXデザインを核としたビジネス課題の解決 |
| コンテンツ | 自社開発プロダクトおよび知見発信メディア |
事例の特徴
- 戦略的なキーワードの洗い出しと選定、生成AIも活用したコンテンツの最適化を実施
- 「UIデザイン」「UXデザイン」「UXリサーチ」などの主要キーワードで検索結果1位を獲得
- サイト全体のインプレッション数が大幅に増加
- 毎月のリード獲得にもつながる成果を実現
株式会社グッドパッチが運営する「Goodpatch Blog」は、デザインに関する質の高い情報発信によって業界内外から高い評価を得ていた一方で、主要キーワードでの検索順位が伸びず、SEOを通じたリード獲得に課題を抱えていました。
XINOBIX(シノビクス)では、「Goodpatch Blog」のコンサルティングおよび記事制作を支援。検索される可能性の高いキーワードを洗い出しつつ、社内ナレッジを一次情報として整理・反映させて最適化を図ることで、主要キーワードでの1位獲得、インプレッションとリードの増加につながりました。

生成AIも積極的に活用しながら、現場のデザイナーが実際に業務で得た知識や経験をコンテンツに上手く落とし込めた点が成功の要因です。
詳細はこちらの記事でご覧いただけます。
事例3. 【旅行×BtoC】大阪ガス|関西おでかけ手帖

(画像出典:関西おでかけ手帖)
| 企業名 | 大阪ガス株式会社 |
| オウンドメディア | 関西おでかけ手帖 |
| 事業内容 | 国内エネルギー事業・海外エネルギー事業・LBS事業 |
| コンテンツ | 関西にフォーカスして、「食べる」「泊まる」「体験する」などの情報を発信するメディア |
事例の特徴
- 約1年間にわたって戦略設計からコンテンツ制作まで支援
- 支援から約半年で目標PV数を達成し、月間最大20万PVのメディアに成長
- ユーザーの関心事(検索ニーズ)と商材をうまく結びつけることで接点を創出
大阪ガス株式会社は、旅先で寄付できる「体験型ふるさと納税」のサービス「関西おでかけ納税」を展開しています。しかし、市場での認知度が低く、Web広告を出稿しても効果が一過性で終わってしまう課題がありました。
XINOBIX(シノビクス)では、オウンドメディアの立ち上げからコンテンツ制作までを支援。約半年で目標PVを達成し、月間最大20万PVのメディアへと急成長しました。現在では、アクセス獲得だけでなく、事業のゴールである「納税」への貢献も実現しています。

資産として積み上がるプロモーション手法を模索し、ゼロからのオウンドメディアの運営に踏み切った事例です。今では、お出かけ情報を探している層に自然な文脈で「おでかけ納税」の利用シーンを提案できており、継続的な成果に貢献しています。
詳細はこちらの記事でご覧いただけます。
事例4. 【電力×BtoC】株式会社CDエナジーダイレクト|コツコツCD

(画像出典:コツコツCD)
| 企業名 | 株式会社CDエナジーダイレクト |
| オウンドメディア | コツコツCD |
| 事業内容 | 電力・ガスの販売、エネルギーサービスの販売、暮らし及びビジネス全般を支えるサービスを中心とした付加価値サービスの販売 |
| コンテンツ | 電気やガスに関わる暮らしのコツ、節約術など |
事例の特徴
- オウンドメディアの方針の決定からサイト制作、コンテンツ制作の支援を実施
- 1年で12万PVが目標のところ、リリースから5ヶ月で10万PVを達成
- コンバージョンも順調に右肩上がりに増加
首都圏を中心に家庭・法人向けの電力・ガスを提供する株式会社CDエナジーダイレクトでは当初、有料広告などの運用を行っており、新しいチャネルであるオウンドメディアの立ち上げも検討していました。
XINOBIX(シノビクス)では、オウンドメディアの方針の決定からサイト制作、コンテンツ制作の支援を実施。立ち上げ5ヶ月で10万PVを達成し、コンバージョンも右肩上がりに成長しています。

SEOのテクニカル施策だけでなく、コンバージョンへの貢献を重視したシミュレーションや競合サイトが多いなかで、どのように目標達成していくべきかを提案し、成果につながった事例です。2026年現在も、月間数百のコンバージョンが発生しており、電気・ガスの申込者獲得に貢献しています。
オウンドメディアの立ち上げに関するよくある質問
ここでは、オウンドメディアの立ち上げに関するよくある質問についてまとめました。
立ち上げ・運用は自社と外注のどちらがいい?
XINOBIX(シノビクス)では、完全な内製ではなく、丸投げの外注でもない「ハーフ内製」を推奨しています。
ハーフ内製とは、自社の強みである一次情報の提供や戦略判断は社内で実施し、専門知識が必要な制作実務やSEO設計はプロに任せる運用体制のことです。

ハーフ内製は、完全な内製と外注の両方の長所を活かしつつ、リソース不足やノウハウ不足などの課題を解消できる運用体制としておすすめです。
ハーフ内製については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
BtoB事業で立ち上げる価値はある?
BtoB事業においても、オウンドメディア立ち上げの価値は高いといえます。BtoB事業は、有効なマーケティングチャネルが非常に少ないという背景があるためです。
例えば、SNS(InstagramやTikTok)はBtoB事業では成果が出にくく、テレアポや展示会以外の手法が限られています。一方、SEOは「再現性が高く、インパクトがあって長期的な資産になる」ほぼ唯一のオーガニック施策です。
広告費をかけ続けずに成果を出せるチャンネルとしての効果が期待できるでしょう。
以下の記事では、BtoBオウンドメディアの事例を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
立ち上げから成果が出るまでどのくらいかかる?
オウンドメディアの立ち上げから成果が出るまでの期間は、業界や市場環境によって大きく異なります。業界や業種の成熟度やテーマの専門性、競合サイトの数や強さなどの要素で相対的に決まるためです。
例えば、業界自体の歴史が浅く、専門性が高い情報発信をしている競合が少ないケースでは、オウンドメディアを立ち上げた直後からコンバージョンが発生することも珍しくありません。実際に、公開初月から問い合わせやリード獲得につながった事例もあります。
一方で、競合が多く、すでに強いメディアや大手企業が検索上位を占めている業界では、成果が出るまでに一定の時間を要します。検索結果で上位表示されるまでに半年から1年程度の中長期的な取り組みが必要です。

オウンドメディア運用においては、短期的な成果だけを期待するのではなく、中長期的な視点で継続的に取り組むことが重要です。
オウンドメディアの立ち上げ直後からコンバージョンにつながった事例は、以下で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
オウンドメディアの立ち上げならXINOBIX(シノビクス)へご相談を
本記事では、オウンドメディアの立ち上げステップから注意点、成功事例までを解説しました。
自社にノウハウがなく、オウンドメディアの立ち上げに困っているという方は、ぜひXINOBIX(シノビクス)までご相談ください。今回ご紹介した内容に基づき、プロのコンサルタントが戦略設計から効果測定に至るまでを伴走してサポートします。
ご興味のある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
オウンドメディアの立ち上げ・改善をご検討の方はこちら
